
発達とは?
Lesson2では、子どもの発達について
- 胎児期(母親の胎内にいる期間)
- 乳児期(生後1歳未満)
- 幼児期(1歳から小学校就学前)
- 児童期(6歳から12歳)
- 青年期(13歳から20歳)
の順番に学習していきます。
子どもの発達には、「心」の発達と「身体」の発達があり、
それは相互に関連しています。
例えば体を動かし始めた赤ちゃんは、
触ったり舐めたりして、体で(五感で)自分以外のものを感じます。
そのように外の世界を感じることで興味が芽生え、
体の発達とともに関心のある方へ行動範囲も広がっていきます。
こうした子どもの発達は、これまでの長い研究により、
ある一定の段階を経ることがわかっています。
1人1人の子どもには個性があるものの、
多くの場合は一定の時期に同じような成長段階を辿ることになります。
「普通」でなく「目安」

子育てを経験する多くの親は、
「普通」という言葉に振り回される経験をします。
自分の子と同じ年齢の子どもたちとを比べ、
「あの子はもうできているのに、この子はまだできない」
「うちの子は普通じゃないのではかしら」
「どうしてうちの子はこうなの」
「普通に育ってほしい」
というように。
子どもの発達を学ぶ前に皆さんに理解してほしいのは、
「普通」を知るために発達段階を学ぶのではないということです。
子どもは1人1人が特別で、個性を持っているので、
多かれ少なかれ、一般的な発達段階に沿わないことだってあります。
3歳でよく話す子もいれば、5歳になっても口数が少ない子、
2歳で本に興味を持つ子もいれば、活字には興味を持たず外で遊んでばかりいる子、
それは本当にさまざまです。
このレッスンで一般的な発達段階を学んだとしても、
自分の子と照らし合わせて必要以上に焦ったり心配しないでください。
子育ては、個性を持つ子どもとその親が、
家庭という空間の中で1から関係を創造し、理解し認めていく過程です。
特に子育て経験がない時は、親も未熟なものです。
子育ての中でさまざまな壁にぶつかり試行錯誤していく中で、
ここで学ぶ「子ども」の発達を一般的な「目安」としてとらえ、
子どもを理解するための1つの知識として、
役立ててもらえればと思います。
次のレッスンからは、胎児期と乳児期の発達について学習をしていきます。

