
自己肯定感を高める
自己肯定感は自分に自信がある状態のことですが、
自己肯定感が高い方が人生は生きやすく、苦難があっても乗り越えることができます。
新しいことに挑戦する時でさえ、
自己肯定感が高い子には根拠のない自信があるので、
「とりあえずやってみよう」という気持ちになりやすいのです。
たとえ失敗してもさほど落ち込むこともなく、
「次は大丈夫かもしれない」と思えます。
自己肯定感は、親が子どもに与えられるすてきなプレゼントです。
でも、何もがんばる必要はありません。
毎日のちょっとした声かけで、
子どもの自己肯定感は高められるのです。
がんばったのに失敗した時
「がんばって練習していたよね。
大丈夫、このまま練習を続ければ、次はできるよ」
挑戦して失敗すること、うまくいかないことはたくさんあります。
そんな時でもやる気をなくさないように、
自信をつけてあげましょう。
感謝する
「ありがとう。ママ助かるな」
「ありがとう」と言われると、
自分も役に立ったと嬉しくなります。
お手伝いがあまり嬉しくなかった時でもその行為を否定せず、
まずは感謝の気持ちを伝えて、
「今度はママと一緒にやってみようね」
と言ってあげましょう。
意見を尊重する
子どもに意見を求めてそれを尊重すると、
自己肯定感を高めるとともに、
考えさせる力をつけることもできます。
小さいことで良いので、意見を聞いてあげましょう。
親「今日はどっちの道から行こうか?」
子ども「こっちの道から行こうよ!」
親「そうしよう!」
親「今日の夕飯はどうしようかなあ」
子ども「ハンバーグなんてどうかな?」
親「いいね!」
「〇〇ちゃんの意見はとっても大事だよ」と伝えるのも良いですね。
愛情を伝える
「自分は愛されている」と思えると、
自己肯定感は高まります。
愛情を伝える言葉を、
日ごろからたくさん子どもに言ってあげましょう。
「〇〇ちゃんはママとパパの宝ものだよ」
「〇〇くんのことがだーい好きだよ」
また名前を呼ぶ時に、
「大好きな〇〇くん、お迎えてに来たよ」
「大事な大事な〇〇ちゃん、幼稚園に行こうか」
このように、名前の前に「大好きな」「大事な」などの言葉を
付け足すと愛情が伝わります。
強く優しい子にする

何かうまくいかなかった時や、
転んだ時、子どもはすぐに泣きますよね。
すぐに駆け寄って優しい言葉をかけてしまうと、
我慢できない子になるかもしれないと思って
「そんなことで泣くんじゃない」と言ったり、
無視して放置する親がいます。
良かれと思ってやっていることだとは思いますが、
このように対応された子は、自分の気持ちを周りに伝えず、
困ったことがあっても周りに助けを求めなくなります。
できるだけ子どもの気持ちに共感してあげるような
声かけをしましょう。
「悔しかったんだね」
「痛かったんだね」
「寂しかったんだね」
そうすることで、「ママに自分の気持ちをわかってもらえた」
「自分は大事な存在なんだ」と思えるようになります。
そして、自分がこのように愛情をもらって育った子は、
他の人にも同じように共感し、優しさを見せることができるのです。
Lesson7では、子どもに伝わる声かけについて解説してきました。
子どもへの声かけで大切なのは、
大人のやってほしいことを押し付けるのではなく、
子どもの気持ちに寄り添うように伝えることです。
そして愛情をもって接することで、自己肯定感を育むとともに、
親子の絆も深まります。
気持ちに寄り添ってくれる大人が周りにいたら、
子どもの笑顔はもっともっと増えていくでしょう。

