Lesson7-3 友だち関係編

叩いてしまう時

まだ言葉を上手に使えない子どもは、
先に手が出てしまうことが多くあります。

手が出そうになったら、
まずは相手がケガをしないように間に入りましょう。

「たたいてお友だちがケガしちゃうといけないから、
ママが止めるね」

その上で、

「いやなことがあったのかな?」
「イライラしちゃったかな?」
「お友だちにおもちゃを貸してほしかったのかな?」

子どもが感じている感情を、
言葉で表現できるように、
質問などをして代弁してあげましょう。

その時、手を握ってあげたり、ギュッと抱きしめてあげても良いです。

たたいてしまうこどもを責めるのではなく、
子どもが正しい形で気持ちが表現できるように、
サポートしましょう。

おもちゃを貸してあげて欲しい時

ずっと遊んでいるおもちゃを、
友だちが使いたがっているから貸してあげてほしいのに、
なかなか貸したがらないことはよくあることです。

「友だちにおもちゃを貸してあげて」

というのが一般的ですよね。

でも、その子は他の子に貸したくないぐらい気に入って
そのおもちゃで遊んでいるのです。

ますはそれを受け止めて、

「そのおもちゃのどこが好き?」

と聞いてください。

その上で、

「お友だちにも、どこが好きか教えてもらおうか」
「だからお友だちもこのおもちゃが好きなんだね」

と伝えます。

友だちと「好き」が共感できる喜びを感じてもらうことができます。

人見知りで友だちと遊べない時

他の子と一緒に遊びたいけれど、
「あそぼ」と言えない時、
親は子どもにどのような声かけをしたら良いでしょうか。

そんな時は、きっかけを一緒に探してあげると良いでしょう。

例えば、

「あの子も◯◯ちゃんと同じようなおもちゃを持っているね」
「◯◯ちゃんも、あの遊びが好きだよね」

そして、

「ママと一緒に、話しかけてみようか?」
「一緒にあそぼって言ってみる?」
「近くで遊んでみようか」

と提案してみましょう。

自分から話しかけられるようになるまでは、
子どもの性格によって時間がかかることもありますが、
焦る必要はありません。

順番を待ってほしい時

遊びの場面では順番を待たなければならないことがよくあります。

順番を待つことを覚えてもらうにはどうしたら良いでしょうか。

まずは、どれぐらい待つのか伝えましょう。

「〇〇くんは、5番目だよ」

そして、

「この遊びは人気なんだね!」
「〇〇くんと同じ遊びが好きな子が、たくさんいるんだね!」

同じ遊びをしたい子がたくさんいることを伝えてください。

そして、しっかり待つことができたら、

「ちゃんと順番を待つことができたね」
「待ったから遊べたんだね」

と、ほめてあげましょう。

ケンカの時

ケンカの時は、
手が出てしまっている時はまず間に入って止めます。

その上で、両方の言い分を聞きます。

「何が嫌だったのな?」
「本当は何を言いたかったのかな?」
「お友だちにも話しを聞いてみようか」

その上で、

「こうしたらどうかな」

と提案してみましょう。

ここで大事なのは、
どちらが悪いかを決めないことです。

ケンカは、理由はどうであれ両方に非があることが多いのです。

大人が中に入ってしっかり両方の話を聞いてあげることで、
もめごとを話し合いで解決することを、
子どもは覚えていきます。


次のレッスンでは、人間力を育てるための声かけ方法を学びましょう。