
ごはん中に遊ぶのをやめてほしい時
子どもは食べムラがあるため、
よく食べる日もあれば、ほとんど食べてくれない日もあります。
ごはん中に遊び出したらお腹いっぱいの可能性があるので、
その時には無理に食べさせず、
「おなかがいっぱいなら、ごちそうさましようか?」
と言ってあげましょう。
まだ食べたいようであれば、食事に興味が向くような会話をしてあげます。
例えば、
「クイズです。今日のカレーには、何のお野菜が入ってるかな!?」
と、食材の名前を当てさせたり、
「きゅうり君が、◯◯ちゃんのお口に入りたいって言ってるよー」
と、食材を擬人化しておもしろくしましょう。
食べ物や食器をなげる時
食べ物や食器を投げることもよくあることです。
せっかく作ったのに投げるなんて、
親としては悲しくなりますし、その気持ちもよくわかります。
それでも叱らないであげましょう。
「投げられて、フォークさんが痛いって言ってるよ」
「トマトさんが悲しいって言ってるよ」
子どもの手を優しく包みながら、
目を見て優しく声をかけてあげてください
また、正直に自分の気持ちを伝えてもOKです。
「〇〇ちゃんのために一生懸命つくったのに、ママは悲しくなっちゃうな」
いつまでも食べたがる時

よく食べる子は、出したら出した分だけ食べてしまうことがあります。
よく食べるからとたくさん出さずに、
食事もおやつも1回の量を決めて出しましょう。
特におやつは、袋のまま出すと全部食べてしまいます。
袋ごと出して途中で取り上げるよりも、
あらかじめ親が小さいお皿に取り分けてあげて、
その分だけを食べさせるようにしましょう。
「このお皿の分を食べたら、ごちそうさましようね」
また、食事やおやつから気をそらせるために、
「ごちそうさまをしたら、何して遊ぼうか?」
と、次の遊びを聞いてみるのも良いでしょう。
食べ物が見えるところにあると食べたがるので、
食事とおやつ以外の時は、
テーブルから食べ物を片付けておくようにします。
好きなものばかり食べる時
初めて見るものでもとりあえず食べてくれる子もいれば、
初めての料理や食材は食べたくないという子もいます。
成長期なのに偏食が激しいと親は心配になりますが、
めずらしいことではないので安心してください。
「ちょっと食べてみようかな?」という気持ちになるような
声かけをしてみましょう。
例えば親が先に食べて、
「うーん!おいしい!」
と、パパとママで目を合わせながら言ってみましょう。
また、
「〇〇〇(その子が好きな食べ物)みたいな味がしておいしいな」
と、言ってあげると、その食べ物に対するハードルも下がります。
それでも食べたがらなければ、
「小さい一口だけ食べて、おしまいにしようね」
と、まずは味に慣れさせるために、
少し口に入れてもらうだけでも良いでしょう。
まだ食べ慣れない食材は、何回か食べているうちに徐々に慣れていきます。
最初のうちは無理せず、ゆっくりスタートしましょう。

言ってはいけないフレーズ
ほうれん草が嫌いな子に、
「ほうれん草を食べないなら、食後のデザートは無しだよ」
「ほうれん草を食べたら、デザートを食べても良いよ」
このようなセリフを言ってしまうことはよくあると思います。
しかし、このように伝えると、
子どもにとってはデザートがご褒美で、
ほうれん草は罰になってしまいます。
体に良い野菜を嫌がる子に何とかして食べさせたいのはわかりますが、
ますますほうれん草が嫌いになってしまう可能性があります。
先ほども伝えた通り、
子どもが初めての食材や食べ慣れていないものに対して抵抗することは
めずらしいことではありません。
今は好きではなくても、
成長とともに食べられるようになっていく食材は増えます。
何度も食卓に並べば、
ちょっとしたきっかけで
(調理の仕方がいつもと違う、友だちがおいしいって言っていたなどで)
急に食べられるようになることもあります。
食事に関しては苦労することが多いかもしれませんが、
それもほんの一時期だと思って、おおらかな気持ちでいましょう。
※食事する時の工夫についてはLesson6-1でも学んだので、
復習しておくと良いでしょう。
次のレッスンでは、「友だち関係編」の声かけ方法について解説します。

