
Lesson6では、「こんな時はどうしたら良いの?!」というような、
子育てで困った時の解決方法について具体的に解説していきます。
朝の準備編
朝はどの家庭でも忙しいですよね。
そんな時、子どもの準備が遅くてイライラすることが多いのでは?
着替えをしない
子どもは気分でお着替えをしてくれないことが多いです。
幼児期の子どもに無理やり着替えさせるのは、至難の業。
そんな時は、その子が好きな服をいくつか用意して、
選ばせてあげてください。
幼児期は自分でやりたいという気持ちが強い時期です。
選ばせることによって、そうした気持ちを満足させてあげると、
素直に着替えてくれることが多いでしょう。
練習をしておく
子どもは大人と違って、
服を着たり靴下や靴を履くのに時間がかかります。
大人が手に軍手を2〜3重にはめて作業するのと
同じぐらいの感覚だと思ってください。
特に、靴下や靴は、慣れるまで少し時間がかかります。
靴下がうまく履けない子は、
足の指が引っかかってしまうことが多いです。
また靴は、かかとを入れるのに時間がかかります。
時間がある時に前もって一緒に練習しておけば、
朝の支度もスムーズに進みます。
靴は座ると履きやすいので、
子ども用の小さな椅子を玄関に置いておくのがお勧めです。
靴を買う時は、履きやすいようにはき口が大きく開く靴を
選んであげてください。

支度が遅い子もいる
子どもにもいろいろなタイプがいて、支度が遅い子もいます。
特にこだわりが強い子は時間がかかることもあります。
例えばカバンに入れるタオルをきっちりとたたみたくて、
満足ができるまで何度もたたみ直したり、
連絡帳などノート類の向きを揃えてしっかり入れたがったり、
制服のシャツをきれいにスカートやズボンの中に入れたがったりと、
一つ一つに時間がかかります。
そういう子どもには「早くして」とせかしてもあまり意味がないので、
あらかじめ朝の時間を多めに取って、
ゆとりをもって準備させた方が良いでしょう。
子どもに合わせて、遊び心を持つ
「忙しい時に遊び心!?」と思うかもしれませんが、
大人の都合に子どもを合わせるよりも、
子どもに合わせる方がスムーズに進むことが多いです。
例えば、親が自分の準備の進行状況を子どもに伝えながら行うことで、
子どもも面白がって準備を始めます。
例)
「ママは今顔を洗いました。お洋服も着ました。
今、カバンにハンカチと水筒を入れているところです。
〇〇ちゃんはどうかなー?!」
遊び感覚で朝の準備を一緒に楽しんでみましょう。
食事編

子どもはその日の気分で食べムラがあり、
なかなか食べてくれない日も多いです。
そんな時も子ども目線で、楽しくおいしく食べられるように工夫してみましょう。
作っている時に味見させる
親がキッチンで料理をしていると、
いい匂いに誘われて、
「おいしそうなにおい」と子どもがキッチンを見に来ますよね。
そんな時、大体は「もう少しでごはんだから待っててね」と言いますが、
いざ食卓に並べると食べてくれないことが多いのではないでしょうか。
食卓に並べても食べない子には、
作っている時に味見をさせてあげましょう。
すると、「おいしい!」と言って食べてくれます。
多少苦手な食材でも、味見だとおいしく感じるので、
それがきっかけて嫌いではなくなることもあります。
野菜を食べない
野菜が苦手な子どもは多いですが、
工夫次第で段々食べてくれるようになります。
子どもをキッチンに呼んで、
調理する前の野菜を見せてあげてください。
土がついていても、それはそれで大丈夫です。
今の子どもは、丸のままの野菜を見る機会があまりありません。
触ったり匂いをかがせてあげると興味がわいて、
食卓に並べると「これさっきの野菜?」と聞いてくれることもありますよ。
余裕があれば、野菜を洗ってもらったり、
種を取ってもらったりと、
簡単な部分を手伝ってもらうのもお勧めです。
小さく切ってあげる
幼稚園や保育園の給食を見るとわかりますが、
家で作る料理よりも、食材のサイズが小さくカットされています。
食事の食べが悪い場合は、
今のサイズよりももう少し小さくカットしてあげてみてください。
子どもの口は大人よりもずっと小さいので、
ただ食べにくいから食べないという可能性も考えられます。
また、ごはんを食べたがらない子には、
小さめのおにぎりにしてあげるのもお勧めです。
「食事が楽しい」と思えるように工夫しよう
「座ってお行儀よく食べてほしい」
というのが親の本音かもしれません。
しかし、出された食事をお行儀よく座って食べるのは、
まだ小さい子どもにとっては退屈なことです。
まずは食べてもらえるように、
遊びの延長で食事をさせても良いのではないでしょうか。
上で解説したように「味見」でたくさん食べてもらったり、
家で食べるけれどお弁当箱に詰めてピクニック風にしたり。
まずは子どもが
「ごはんを食べるのって楽しいな」
と思えるような工夫をしてみましょう。

