
自分をいたわる
子育てをしていると子どものことばかりを気にして、
ついつい自分をおろそかにしてしまいます。
真面目な人はいくら疲れていても、
食事をいつもとかわらず準備したり、
部屋を片付けたりと、
家事を完璧にしようとします。
そもそも、疲れたことに気づいていないのかもしれません。
がんばり過ぎて親が体調を崩してしまったら、家庭が回らなくなります。
そうなる前に、家族と同じように自分のこともいたわってあげてください。
「疲れているな」と感じたら、
家事や仕事はほどほどに、睡眠をしっかり取るようにしましょう。
仕事や育児がうまくいかない時、
「どうして自分はうまくできないんだろう」
「なんでこんなに辛い思いをしなければならないの」
と、自分を責めていませんか。
もしもあなたの大切な人が同じ状況なら、
あなたはその人を責めますか?
そんなことはしませんよね。
責めずに「いつもがんばってるよ」「大丈夫だよ」
と、優しい声をかけてあげるはずです。
自分が辛い時は自分を責めるのではなく、
他の人に接するように、自分自身に優しい言葉をかけてあげてください。
「十分がんばってるよね」「おつかれさま」「大丈夫だよ」と。
夫婦で役割分担を決めよう

現代は積極的に育児に参加する父親が増えていますが、
それでもまだまだ、育児や家事の配分は母親が多いのではないでしょうか。
育児に参加はしているけれど、
「手伝っている」という感覚の父親がほとんどかもしれません。
「父親は手伝い」と思っていると、
母親は「自分がいなくなったら大変」と気を抜くことができません。
母親が体調を崩したときに父親があたふたしていたら、
母親はゆっくり休めませんよね。
リフレッシュのためのお出かけすら難しくなります。
父親もいざとなったらしっかり戦力になるように、
日ごろから家事や育児ができるようにしておきたいものです。
お勧めなのは、父親が育児家事を1人でこなさなければならない状況を、
意図的につくることです。
母親の方に子どもがなついているから自分だけでは無理だと思っている父親でも、
その状況になったら何とかせざるをえません。
最初は短い時間から始めて、「母親がいなくてもなんとかなるな」という
自信をつけていきましょう。
また、父親が主体的に取り組めるように、
分担をはっきりさせておくのもお勧めです。

育児家事の内容を全て書き出して、
父親ができそうなことは日頃から担当してもらいましょう。
書き出すことによってどのぐらいの作業があるのかが明確になります。
共働き夫婦の場合は、曜日で分けるところも多いです。
そうすることで、その日は自分が全部育児家事の担当なのでわかりやすいですし、
夕方以降の仕事のスケジュールも組みやすくなります。
最初は、このように分担をはっきり決めた方が進めやすいでしょう。
夫婦のコミュニケーションがしっかり取れていて、
お互いに自分で考えて育児家事ができるようであれば、
「手が空いている方がやる」という分担でも構いません。
しかし、これは父親も母親と同じぐらい育児家事をこなせることが前提です。
「育児家事は2人でするもの」という感覚が夫婦で持てると、
「自分の方が仕事が多いのに」「自分の方が家事をたくさんやってる」と
ぎくしゃくせずに済みます。
役割分担でイライラしないように、
夫婦で話し合って工夫してみましょう。
子育てで大切にしたいマインドについて解説してきました。
「育児がうまくいっていないな」と感じる時は、
自分自身が見えなくなっています。
そんな時はこのレッスンに戻って、復習してみてください。
Lesson6では、子育てで実際に困った時の解決策を学びます。

