Lesson5-2 今を見直す

子育てがうまくいかないと感じている人は、
周りと自分を比べて落ち込み、
自分自身のことがよくわかっていないのかもしれません。

このレッスンでは、「人と比べない」「自分を見つめる」ということに焦点を当て、
解説していきます。

人の育児と比べない

子育てをしていれば、

「自分の子育ては大丈夫なんだろうか」

と不安になることは誰にでもあります。

育児が楽しそうで輝いて見えるお母さんも、
悩みの1つや2つは抱えているはずです。

周りを見てばかりいると自分の育児だけがうまくいってないようで、
苦しくなってしまいます。

子育てのための本を読んで実践したり、
人に相談して「こうしたらいいよ」と言われたことをやっても
なかなか思い通りにならなくて、
この先が不安になってしまうこともあるでしょう。

このような場合は、
次のステップで目標をつくることをお勧めします。

①子育てのゴールをイメージする

子どもにどのような子に育ってほしいか?

を考えてみましょう。

例)

  • 思いやりのある子
  • 自分で考えて行動できる子
  • 目標に向かってやり遂げる子
②ゴールに必要な能力を考える

どのような子に育ってほしいかをイメージしたら、
それに必要な能力を考えてみましょう。

例)

  • 目標達成能力
  • 自己肯定感
  • 主体性
  • 思いやりの力
③能力を獲得するためには、
どのように子どもに関われば良いかを考える

上であげた能力を伸ばしてあげるために、
親である自分がどのように子どもに関わったら良いかを、
考えてみましょう。

例)

  • 目標達成力を伸ばすために、
    小さな目標を一緒に立てて、どのようにクリアするかを一緒に考える。
  • 自己肯定感を高めるために、がんばったら褒めたり、
    子どもの意見を尊重する。
  • 主体性を育むために、子どもがやりたいことを応援してあげる。
  • 思いやり力を高めるために、他者を思いやる手本を見せる。

このように目標を決めてどのように子どもと関わるかを明確にし、
自分軸をしっかりと定めることで、
他人の子育てに振り回されずに済みます。

周りと比べるのではなく目標を定めて自分の子育てに集中すれば、
おのずと自分らしい子育てができるようになるでしょう。

目標はできればパートナーと一緒に考えて、
子育ての方針を共有しておくことをお勧めします。

ゆったり育児

この講座を受講して育児について学ばれているあなたは、
子どもに愛情を惜しみなく注ぎ、日々子育てをがんばっているのでしょう。

でも、がんばりすぎてはいませんか?

ちょっと疲れているなと感じていたら、次のことをやってみましょう。

楽をする

今の時代は情報が溢れていて、
SNSを開けば完璧な育児をしている人のページが目につき、
自分ももっともっと頑張らなきゃ、
と思わせられる機会が多いです。

しかし「もっともっと」と思いながら子育てをしていると、
いつの間にか息切れして、疲れてしまいます。

例えば夕飯。

毎日品数を多く作ることができればいいですが、
疲れて気力がない日ってありますよね。

そんな日は、ご飯とお味噌汁だけでもいいんです。

スーパーでお惣菜を買ってきてもいいんです。

食べるものがあれば、それで十分です。

今目の前にあるものに感謝し、
「これで十分だ」と満足しましょう。

何もしない時間を持つ

休みの日に予定がないのを「もったいない」と感じる人が多いようです。

せっかくの休みだからと、
朝早く起きて出かけて、目一杯遊ぶ。

自分ではリフレッシュしたつもりになっていても、
知らず知らずのうちに心も体も疲れてしまっている可能性があります。

たまには予定のない日をつくって、
何も考えない時間を意識的に取りましょう。

携帯をオフにする日をつくる

人のSNSを見ると、もやもやすることはありませんか。

休みの日にメールをチェックしていると、
仕事をしている気分になりませんか。

常にスマホを見ていると、
それだけで大量の情報が入ってきてしまいます。

スマホやタブレット、パソコンから、
意識的に離れる時間をつくってみてください。

SNSを見てもやもやするのは、
自分の軸がぶれているからです。

デジタルデバイスと離れて自分を見つめることで、
本当の自分や、自分がやりたいことが見えてきます。