
子育てをしていると、イライラすることが多くなるのはどんな人でも同じことです。
もしもイライラしないで子育てができたら、
もっと楽しくなる。と思いませんか?
Lesson4では、子育てでなるべくイライラしないためには
どうしたら良いかについて学びましょう。
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を向け、
評価などを手放してありのままを観察することです。
マインドフルネスは英語ですが、
もともとは仏教の考え方がベースになっており、
それを誰でもわかりやすくしたものです。
マインドフルネスを実践すると、
集中力が増したり、ストレスが溜まりにくくなったり、
心のトレーニングにもなるため、
近年は企業でも取り入れるところが増えています。
実際に、さまざまな研究からマインドフルネスは効果があることが
わかっています。
このマインドフルネスを、
子育て中にも実践してみましょう。
子育ては幸せなことですが、
思い通りにいかなくて精神的に辛いことも多々ありますよね。
子どもをきつくしかってしまって落ち込んだり、
今日の夕飯は何にしようと考えたり、
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと焦ったり、
急に将来のことが不安になったり。
目の前にかわいい子どもがいるのに、
頭の中はあっちへ行ったりこっちへ来たり、
思考がぐるぐるとまわってしまいます。
実はこのような状態というのは、
恐怖や不安、後悔などの感情が生まれやすくなるのです。
そうならないためには、マインドフルネスになって、
「今、ここ」に意識を集中することです。
すると、幸せに感じる時間が増えていることに気がつくでしょう。
イライラを手放す
子育てをしているとイライラすることが多く、
そもそも自分はこんなにイライラするタイプじゃなかったのに・・・、
と落ち込むことがあります。
イライラしたくないというのは、
子育てする人に共通する悩みなのかもしれません。
イライラした時は、次の方法でその感情を手放しましょう。

今の感情に気がつこう
それではここで、
最近イライラしていた時を思い出してみてください。
その時、自分が「イライラしている」ということに、
気がついていましたか?
実はイライラしている時は、
イライラしていることに気がついていないことが多いです。
イライラしているのに、それに気がついていないから、
怒りがエスカレートして子どもを怒鳴ったり、
手をあげてしまったりするのです。
自分がイライラしているその時に、
「今イライラしているな」
と気づくことができれば、
その後の自分の行動を選択できるようになります。
例)
今、イライラしているな。
↓
少し子どもから離れて、頭を冷やしてこよう。
ラベリングする
ラベリングとは心理学用語ですが、
マインドフルネスにおけるラベリングとは、
自分の感情や思考にラベル(名前)をつけることを言います。
例えば、子どもにイライラしているなら「イライラ」、
時間がなくて焦っているなら「焦り」、
育児に明け暮れて虚しさを感じたら「虚しさ」、
といった具合です。
自分の中でおこなうことなので、
どんなふうに名前をつけても構いません。
例えばイライラしてきたら、
「はい、イライラ君が出てきました!」
と認識し、イライラ君は自分とは別のものであると切り離します。
こうしてラベリングをすると、
自分の感情と距離を置くことができます。
すると、冷静になれるのです。
自分の感情と離れることで、
感情に振り回されることが少なくなるでしょう。
1つのことに集中する
私たちは日常で、
さまざまなことを同時におこなっています。
例えば、夕飯をつくりながら子どもの宿題を見たり、
子どもが話しているのを、スマホを見ながら聞いたり。
それでは、脳のエネルギーを消費してしまいます。
忙しい日常で、
1つのことに集中するのは難しいかもしれません。
それでも今この瞬間に1つのことに集中することで、
不安などが軽減されることがわかっているので、
試してみる価値はあります。
子どもが話している時は、家事の手を止めて子どもの話に集中する。
子どもと遊んでいる時は、スマホを見ない。
すると疲れも和らぎ、子どもと過ごす時間が楽しく、
豊かに感じるようになっていくはずです。
マインドフルネスの観点から、
イライラを軽減する方法について解説しました。
子育てで自分の感情に振り回されそうになったら、
このレッスンで学んだマインドフルネスで冷静さを取り戻しましょう。
次のレッスンでは、
イライラのコントロールの仕方について解説します。

