Lesson4-2 イライラしないために①

イライラをコントロールするコツ

あなたは「イライラしたくない」と、
今までに何度思ったことがあるでしょうか。

目の前には洗濯ものの山、
キッチンには汚れたお皿が溜まっていて、
子どもは言うことをきかない・・・。

この場面でイライラしない人はいないでしょう。

誰でもイライラとすると思います。

しかし、こういう時、
イライラするべきではないと自分を責めていませんか。

大切なのはイライラしないことではなくて、
イライラをコントロールすること。

イライラの感情を無理に押し殺す必要はありません。

このレッスンでは、イライラをコントロールするコツを学びましょう。

自分の言葉に注意する

言葉には自分が思っている以上に、
感情を動かす力があります。

「時間がない!」と言うと、ますます焦りませんか?

「ムカつく!」と言うと、ますます腹が立ちませんか?

「何やってるの!」と言うと、ますますイライラしませんか?

こうならないためには、イライラした時に、
その後に使う自分の言葉に注意すると、
イライラをコントロールすることができるのです。

日常で子どもに対して使ってしまっている、
イライラを増長させるような言葉を思い浮かべてみてください。

そしてそれを、別の言葉で言いかえてみましょう。

  • 時間がない!→時間はまだもう少しあるよ。
  • 早くして!→ちょっと急いでくれるかな。
  • また散らかして!→お片づけしようか。
  • 宿題しなさい!→今日はどんな宿題があるの?

きっとこれ以外にも、たくさんの言葉が見つかったでしょう。

最初から全部やろうとすると逆にストレスになってしまうかもしれないので、
よく使ってしまう言葉を1つ選んで、まずは変えてみてください。

これは子育ての場面だけでなく、
仕事や日常生活でも使えるテクニックです。

期待しない

子育てにおいてイライラした感情が湧くのは
なぜだと思いますか。

それは「期待」です。

自分が期待していたことが外れたからイライラするのです。

自分の子どもがわがままを言っていると、イライラしますよね。

でも、他の子どもがわがままを言っても、イライラしないですよね。

同じ状況なのに、自分の子どもに対してイライラするのは、
自分の子どもに「期待」をしているからです。

世の中には、いろいろなタイプの親がいて、
よくイライラしている人もいれば、
あまり怒らないでおおらかな人もいますね。

おおらかな人はイライラしている人に比べ、
子どもに対する期待値が低いと言えます。

子どもがうるさくしていると、
「うるさい」と思う人がいる一方で、
「元気があって何より」と思う人もいるのです。

テストで悪い点を取ってきて、
「なんでこんな悪い点を・・・」と思うか、
「伸びしろがあって楽しみだな」と思うか。

そもそも、子どもがおなかにいた時には、

「元気に生まれてきてくれさえすればそれでいい」

と思った人が多いはずです。

子どもは元気でいるだけでもすばらしいことです。

当たり前だと思っている日常に幸せを感じてそれに感謝し、
満足ができると、イライラすることが少なくなります。


次のレッスンも引き続き、
子育てでイライラしないためコツを学びます。