
イヤだと言って泣く
子どもがイヤだと言って泣くのは悪いことではありません。
自己主張ができるようになったきたという成長の証です。
泣いている時というのは、
やりたいことがあるのに「できない」という、
感情と向き合っているためです。
とは言っても、子どもがイヤだと泣いていると、
親は戸惑いますよね。
子どもが泣いている時は、
できるだけその気持ちを言葉で代弁してあげてください。
「もっと遊びたかったね」
「欲しかったんだね」
「悲しかったね」と。
その後、子どもは気持ちを切り替えるために時間が必要です。
時間的に余裕があれば、
そのまま泣かせてあげるのも良いでしょう。
たくさん泣いて気がすめば別のことをし始めます。
外にいて、好きなだけ泣かせてあげることができない時は、
別のことを提案して気分を変えてあげましょう。
「落ち着いたら、ママと一緒におもちゃで遊ぼう」
と声をかけてあげれば、子どもが気持ちを切り替えるきっかけになります。
子どもがまとわりつく
子どもは「ママ、ママ」とまとわりついてくる時期があります。
母親と一緒になんでもやりたい時期なのです。
親としては家事や仕事で忙しいので、
1人で遊んでくれればどんなに楽か・・・思ってしまうことでしょう。
しかし、こうやってまとわりついてくるのも、
ほんの一時期だけです。
時間的、精神的に余裕がある時は、
ぜひ子どもにお手伝いをさせてあげてください。
お手伝いは、本当に簡単なことからで構いません。
例えば
- テーブルに箸やお皿を並べてもらう
- 味見をしてもらう
- サラダをちぎってもらう
- 一緒に洗濯をたたむ
- 一緒に洗濯を干す

こうして少しずつ家事を覚えてもらうことで、
だんだん子どももできることが増え、
気がついたら戦力になります。
子どもにとっても、自分でできることが増えると、
将来の役に立ちます。
また小さなお手伝いでも、
「ありがとう、ママとっても助かったな」
と感謝すれば、人の役に立つことの喜びも芽生えることでしょう。
最初はかえって家事の時間が長くなって大変かもしれませんが、
子どもがやりたがるのはほんの一時期です。
この時期を逃さないようにしたいものです。
子どもがグズる
子どもは親が忙しい時ほどグズることが多いです。
出かける準備をしている時や、
夕方のバタバタしている時間帯など、
子どもに手がかけられない時にかぎってグズります。
「どうしてよりにもよって今・・・!」
というのは、どこの家庭にでもあることでしょう。
しかし、それは親が忙しい時だからこそ
グズっているのです。
親は今自分のことを見てくれないという、
子どもの寂しさの表れだと考えられます。
だから子どもはグズることで、
親を自分の方に振り向かさせようとしているわけなのです。
しかし、そんなことを知らない親はイライラして、
それがさらに子どものグズりをエスカレートさせてしまいます。

少しでいいから時間を取ってあげる
忙しい時に子どもがグズり始たら、
時間が許す範囲で子どもに向き合ってあげましょう。
「本当は時間がない」ということはわかりますが、
親がイライラして子どもはグズっているという現状を長引かせないために、
少し子どものところに座って、
一緒遊んであげたり話を聞いてあげたりしてください。
すると、グズらなくなることが多いです。
子どもの方は、親が自分の訴えを聞いて、
自分のために時間を取ってくれたことがわかります。
親のそうした行動を、子どもはしっかり見ているものです。
子どもの意見も尊重する
親が忙しい時、子どもの訴えを退けて、
親の言うことを強制させることってありますよね。
例えば公園に遊びに行って、
そろそろ夕飯の準備をするために帰宅したい時。
子どもは大抵「もっと遊びたい」と言うでしょう。
しかし、グズる子どもの手を引っ張って、
無理やり帰宅しなければなりません。
大人同士の場合、意見が異なる時は、
相手の意見を聞いて折衷案を考えませんか。
それが子ども相手になると、
どうしても親の都合を押し付けてしまうのです。
公園で「もっと遊びたい」と言われたなら、
「じゃああと5分でいいかな?」と提案してみたり、
どうしてもその時間に帰らないと決まっているなら、
あらかじめ「今日は◯時には帰らなければならないけど、いい?」と
子どもに伝えておきましょう。
子どもは親が夕方忙しいことを感じ取っているので、
しっかり伝えておけば、
「そろそろ帰る時間?」と自分から戻ってきてくれることもあります。
このように子どもを相手にする時でも、
大人に対して接する時のように、
相手の気持ちや意見を尊重してあげるという姿勢が大切です。
まだ小さい子どもはグズったり、怒ったりすることでしか、
自分の気持ちを親に知らせることができません。
困らせたくてグズっているわけではないので、
何を訴えているのかを理解し、その気持ちを大切にしてあげましょう。

